未来を切り拓く力を育む 子どもの幸せを叶えるプルートの教育法(前編)
子どもの幸せを叶える教育とは
親であれば、「子どもには幸せな人生を歩んでほしい」と願いながら、日々努力されていることと思います。でも、「実際には、どのような教育が子どもの幸せに本当に役立つのか?」と考えたことはありませんか?
教育は、ただ知識を教えるだけではありません。子どもたちが幸せな人生を歩むために必要な力を育てる手段でもあります。
時代が変化していく中で、どんな教育を選べば良いのか悩まれている方もいらっしゃることと思います。今回は未来を生き抜く力を育むための教育とは何か、また子どもの幸せを叶えるプルートの教育法についてお伝えしていきます。
知識獲得を目的とした詰め込み教育を変えていく必要性
今まで生きてきた中で「学校での勉強って、社会に出てから何の役に立っているのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
学校で学んだことが社会に出てから役立つこともありますが、学校で学んだ知識よりも、部活や友人との関わりから学んだことの方が、社会で役立っていると感じることもあるかもしれません。
これは、勉強の目的を「知識を身に付けること」と誤って認識してしまっていることから生じています。
従来の教育は「知識偏重教育」と言われ、知識を増やし、知能を向上させることに価値が置かれてきました。具体的には、以下のような特徴があります。
- 試験や受験のための知識習得に焦点を当てる
- 暗記学習が中心で、理解や応用が二の次になりがち
- 教師主導の一方的な講義形式の授業が多い
- 生徒の主体性や創造性が育ちにくい
このような教育が進んできた背景には、日本の高度経済成長期がありました。急速に工業化が発展したこの時期、社会では「決められた通りに効率よく」働くことができる人材が求められ、学校教育でも効率的な知識の習得が重要視されました。しかし、バブル崩壊後の経済成長の停滞や、現代のグローバル化や情報化の進展により、この一律的な教育への批判が高まりました。どんなに知識があっても、それを活用する力がなければ、日々の中で起きる問題に対処するのが難しくなることでしょう。
そこで、日本の教育も見直しが進み、新たな学力観が求められるようになったのです。
教育の見直しと新たな学力に対する捉え方
もちろん、日本の今までの教育にも良いところはあります。
地域間、家庭間の格差をできるだけなくしながら、均質化した教育を受けることができるという良い側面があったのも事実です。
しかし、これだけ社会が大きく変わり、多様化が進む中では、今までと変わらない均質化した教育では対応が難しくなっているのも事実です。
こうした教育への問題意識を感じている人は少なくありません。
そこで文部科学省は、「テストの点数や成績といった評価ではなく、変化の激しい現代社会を生き抜き、自分の道を切り拓くために不可欠な『生きる力』の育成が重要である」と新たな学力観を打ち出しました。
現代は、急速な変化と予測困難な状況が常態化したVUCA時代と言われています(VUCAとは、「Volatility(変動性)」、「Uncertainty(不確実性)」、「Complexity(複雑性)」、「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった言葉で、現代のような予測不能な環境を指します)。
例えば、スマートフォンの普及はわずか15年で、携帯電話の枠を超えて多機能なデバイスへと進化しました。また、コロナ禍を経て働く場所が会社から自宅へと移り、ITスキルの重要性がますます増しました。このように、私たちが思い描いていた未来が予想よりも早く現実化する時代では、絶対的な答えが存在せず、今日の正解が明日には違うものになるかもしれません。
さらに、グローバル化が進む中で、世界中の人々や文化が相互に影響し合い、多様な価値観を受け入れることが求められています。従来の社会や国の価値観に代わり、これからの時代では、自分自身の価値観がその根拠となります。
「自分はどうしたいのか」「自分は何を大切にしたいのか」といった問いに対して、各々が自分自身を見つめ直し、その答えを持つことが、変化の荒波に影響されず前進するための力となります。
決まった答えが存在せず、多様な価値観が求められるこの時代を自ら生き抜く力を、パーソナル学習教室プルートでは、「自分の『やりたい』を叶える力」と定義づけました。
興味関心のあることを追究し、自分の夢を育て、実現する。自分の意志で人生を創り上げる道のりは、希望に満ち溢れ、充実したものになるでしょう。
一方で、自分で決めたことをやり遂げたり形にしたりする過程には、困難や障壁も少なくありません。それを乗り越えるためには、継続して努力する姿勢や力、忍耐力、そして「自分ならできる」という自己肯定感が不可欠です。
つまり、自己の課題に応じて挑戦と試行錯誤を繰り返す中で身に付けた「自分で考え解決する力」や「自分を信じる力」こそが、自分の人生を切り拓いていくのです。
後編では、子ども自身の「自分の『やりたい』を叶える」ために、パーソナル学習教室プルートが大切にしている教育方針についてお伝えします。