子どもの伝える力を育てる!プレゼンスキルを高める方法
子どもの伝える力を育てる!プレゼンスキルを高める方法
磐田市中泉で学童保育型学習塾プルートを運営している塾長の藤田です。
今回は「子どものプレゼンスキル」をテーマに考えていきます。
プレゼンテーションスキルは、現代社会において欠かせない能力の一つになっています。プレゼンテーションというと、お客さんの前で、営業マンが新商品についてアピールする絵をイメージするかもしれません。「小学生にも関係あるの?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。実際には大いに関係あります!!
特に小学生のうちから発表したり、伝えたりする力を育むことで、自分の表現に自信を持ち、社会に出てからも自分の意見を伝えることができるようになるからです。子どもが学んだことを効果的に伝える力を育てるためには、テンプレートの活用とスモールステップの練習が必要です。今回は、伝える力でもあるプレゼンテーションスキルを向上させるためのポイントをご紹介します。
ポイント①:テンプレートを活用する
プレゼンをするには、まず話の組み立てが必要になりますよね。発表する機会を作ることの前に大事なのが、話の組み立てです。よくありがちなのが「自分の好きなモノ・コト」をテーマにみんなの前で話してみよう!と言って、とにかく発表する機会を作ってしまうことです。確かに経験を積むことも大切なのですが…。子どもは「好きに話して良いよ」と言われるとテーマにそって話せる子もいれば、どんどんテーマから逸れてしまって、何を話してるか収拾がつかなくなる子もいます。そうなると、聞いている子もよく分からなくなってしまい「〇〇ちゃんの発表は何を伝えたいのか分からなかった」という感想が出てきたりします。そうすると発表した子は「自分の発表はヘタなんだ」と思って、人前で話すことに対して苦手意識を持つことにつながってしまうんです。せっかくの子どもの「話したい」という気持ちを台無しにしてしまいます。
「話したい」、「伝えたい」という気持ちはそのままに、どのように話すかを決めてあげれば、発表もしやすくなります。そんな自分の伝えたいことを分かりやすく伝える魔法のようなテンプレートがあります。
それは「な・な・た・こ」と呼ばれるテンプレートです。「出典:10歳から知っておきたい魔法の伝え方 (著)鈴木深雪」
「な・な・た・こ」は話す順番の頭文字をとったものです。
「①なにを話すか」 /話のテーマや概要
「②なぜ話すか」 /この話をする理由や動機
「③たとえば」 /話のたとえ話や具体的な中身
「④相手にとってもらいたい行動は何か」 /相手にとってもらいたい具体的な行動
の順番で相手に伝えます。
例えば「自分の好きなモノ・コト」をテーマに自分の好きなアニメについて発表するとします。
「①なにを話すか」 /私が話すのは好きなアニメについてです。
「②なぜ話すか」 /私の大好きな〇〇というアニメの魅力について知って欲しいからです。
「③たとえば」 /例えば⬜︎⬜︎という主人公が敵と戦い、友達を守る話はカッコ良くてとても大好きです。(具体例)
「④相手にとってもらいたい行動は何か」 /〇〇というアニメを一度、観てください。
このように話す順番を決めておくと、子どもは伝えたい気持ちをこの型に乗せて話すことができます。
子どもが自分の言葉でうまく表現できない時は、周囲の大人が「な・な・た・こ」に沿って質問するのも有効です。「どんなことを話したいの?」、「どうして話したいと思ったの?」、「どんなところが好きなの?」など、質問によって子どもの中にある言葉を引き出すことができます。このようなテンプレートを使えば、自然と論理的思考力を鍛えられ、伝える力が備わっていきます。
ポイント②:小さな発表から始める
組み立てができたら、次は経験です。場数を踏むことが自信につながります。回数を重ねることで発表の質も自然と向上していきます。子どものプレゼンテーションの第一歩は、家族や友達の前で簡単な内容を話すところから始めてみましょう
大切なのは気負わずに「発表する」ことです。例えば、学校で学んだことや好きな本について発表するなど、小さな発表からスタートすることができます。そうすることで、子どもは発言に対しての自信を積み重ねていきます。発表できたら、挑戦したことをたくさん褒めて、どんなところが良かったかを伝えてあげましょう。温かいフィードバックによって、次回も挑戦しようという気持ちが育まれます。そうした経験を少しずつ積むことで、子どもは「どうやって伝えればもっと伝わるか?」を考えるようになります。やがては大勢の人の前でも発表することも難なくできるようになるでしょう。
ポイント③:ポジティブなフィードバックで自信を育てる
子どもが発表した後には、必ず良い点を具体的かつ積極的に伝えましょう。「声がはっきりしてて、聞きやすかったよ」、「わかりやすい説明だったね!」などのフィードバックをすることで、自分の表現に自信を持てるようになり、自己肯定感も高まります。さらに改善点を優しく伝えることで、子どもが次の挑戦に意欲を持てる環境を作りましょう。日常生活の中で少しずつ練習し、子どもの成長をフィードバックすることで、プレゼンテーションスキルは大きく伸びていきます。
まとめ
プレゼンテーションスキルを身につけることは、学校や社会で自分の意見を伝える力を育むためにも重要です。将来、仕事をする時にも論理的に考え、自分の意見を伝えることが求められます。家族や友達の前で少しずつ発表することから始めて、少しずつ経験を積んでいくことが大切です。子ども自身が「自分の発表を喜んでくれる人がいる」ということを知って、プレゼンスキルにさらなる磨きをかけていくことでしょう。
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