子どもの学習成績を上げる生活習慣とは？

子どもの学習成績向上には、日々の生活習慣が大きく影響しています。実際、文部科学省「全国学力・学習状況調査」では、基本的生活習慣が学習習慣にも関係しており、生活習慣が身についている子どもの方が得点が高いということが示されました。

健康的な食事、良質な睡眠、適度な運動といった、基本的生活習慣は子どもの脳や身体に良い影響を与え、学習効果を高める要素となります。

今回は子どもが基本的生活習慣を身につけるために、どのようにサポートすれば良いかを考えていきます。

ポイント①：健康的な食事の大切さ

大人も子どもも、人は誰しも食べたものからできています。食事によって子どもの体が発達するように、脳も食事によって大きく発達します。脳の健康は学習能力や記憶力、集中力とも関係がありますので、日々の食事で子どもの脳を健康に保つことは非常に重要と言えます。

特に朝食に関しては、偏った食事にならないように気を付ける必要があります。三大栄養素と言われる、たんぱく質、脂質、糖類をバランスよく摂取することが重要です。（摂り過ぎは禁物です）よく言われることですが、お肉やお魚、野菜や果物をバランスよく食べることが大切なのです。それは子どもの将来の成長にも大きな影響を与えます。

「子どもの脳と体を作るのは、バランスの取れた食事である」ということを意識するだけで、日々の食事に対する見方が変わるかもしれませんね。

ポイント②：睡眠の質を高める

学習の成果を上げるためには、しっかりとした睡眠が欠かせません。不規則な睡眠をとっていると、脳の発達にも影響します。不規則な生活で、午前中に太陽の光を十分に浴びることができないでいると、セロトニンという「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質の分泌が減ってしまうそうです。そうすると、不安を感じて落ち込みやすくなったり、集中力が低下したりします。子どもの情緒的な発達にも大きな影響を与えることになります。

寝ている時に分泌される成長ホルモンが、子どもの心身の発達を促します。

良質な睡眠をとることで、日中の学習内容をしっかりと吸収し、翌日には効果的に活用することができるのです。特に寝る前のスマホによる刺激を避け、良い睡眠習慣を確立することが大切です。子どもの寝る時間を一定にしたり、十分な睡眠時間を確保することで、子どもの学習効率も高まります。「寝る子は育つ」、まさに昔の人が言った言葉通りですね。

ポイント③：運動習慣を取り入れる

運動することは子どもの体、心だけではなく脳の成長にも大きな影響を及ぼします。運動は体内の血流を促進し、脳に必要な酸素や栄養を届けると同時に脳の神経系を活発化させます。また運動によって、集中力などの認知機能を高める効果があることが分かっています。運動能力を高めることは学習効果を高めるとも言えるでしょう。

また、運動をすることでストレス解消にもつながるので、精神的に安定した状態を保ちながら学習に取り組むことができます。最初は散歩や簡単なストレッチなど、楽しんでできる運動を日常に取り入れることを目標に取り組むと良いでしょう。子どもとどんな運動をするかを話し合うのもおすすめです。

まとめ

子どもの学習の効果を上げるためには、規則正しい生活習慣が不可欠です。健康的な食事と良質な睡眠と適度な運動の習慣は学力向上に大きく影響します。「当たり前のことでしょ？」と思うかもしれませんが、その当たり前を行い続けるのは難しいことだったりします。子どもの今と将来にも影響を与える生活習慣です。定期的に子どもの生活習慣を見直し、生活を整えるためにできることを一緒に探しませんか？