表現力を育む!子どもの個性を引き出す方法

表現力を育む!子どもの個性を引き出す方法

「表現力」と聞いて、何をイメージしますか?音楽?アート?お芝居?色々ありますね。

子どもは素晴らしい特質や強みをたくさん持っています。しかもそれを自然と発揮しようとしているんです。実際、小さい頃、私たちも砂場で山を作ってトンネルにしてみたり、砂をご飯に見立てておままごとをしたりという経験があるのではないでしょうか?

周囲の大人は子どもの表現したいという気持ちに寄り添い、サポートしていくことが重要です。教員時代も子どもがその個性を表現し、輝かせるようにしたいと思って、様々な取り組みをしていました。今回は教員時代の経験をもとに「自分を表現する力」を育む方法3選についてご紹介します。

ポイント①多くの言葉や体験に触れる機会を作る

たくさんの言葉や体験に触れる方法の一つとして読書がおすすめです。実際には体験しなくても本の中のストーリーを通して、たくさんの経験や登場人物と出会うことができます。

子どもは文字の向こう側にある景色を思い浮かべたり、登場人物の感情を想像したりします。想像力を掻き立てることが表現力を育む一歩となるのです。そのプロセスの中で様々な言葉を吸収し、言語表現や感情表現を身につけていきます。

また文字通りの体験も非常に重要なものです。子どもの頃に体験したことは、大人になってからの「生きる力」につながります。VRなどの便利なものも多くありますが、できる限り直接体験できると良いでしょう。体験を通して学ぶことはたくさんあります。うまくいかないことに直面しても、解決策を考え、行動することによって、思考力や課題解決能力など様々な能力を身につけることができます。

ポイント②:創造的な活動を行う

創造的な活動によって自己表現力を高めることできます。絵を描いたり、物語を書いたり、歌を歌ったりといった活動は、子どもが自分の感情や考えを形にする機会になります。絵や工作などの創作活動を親子で楽しむことで、子どもは自分の感情や考えを自由に表現できるようになります。特に芸術活動は、言葉では表現しきれない思いや考えを表現する手段として有効です。

また、言葉遊びから言葉で表現できるようにサポートし、慣れてきたら作文の時間を作って、子どもの思考を言葉にする力を育むこともできるかもしれません。

子どもが好きな活動を通して自分の考えを話したり、書いたり、表現できるような活動を自由に楽しめるようにするのがポイントです。

ポイント③:前向きになれるフィードバック

自己表現力を高めるためには、他者からのフィードバックも重要です。子どもは他の人の意見や感想を受け入れることで、自分の表現をより豊かにしていくことができます。

家庭内はもちろんのこと、学校や塾で得られるフィードバックも重要です。この時に気をつけたいのは、大人や社会の正解を押し付けないようにすることです。子どもが大人や社会の正解を探して、自分が本来表現したかったこととは違う表現をする恐れもあります。

子どもの表現したことを認めつつ、「良かった点は何だったのか?」と具体的に伝えることで、子どもは自分の表現方法をより深めることができます。反対に、「さらに良くするために次はどうしたら良いか?」を一緒に考え、建設的なアドバイスをすることで、子どもは次の挑戦にも意欲を持てるようになります。

 まとめ

お子さんが自分を表現する力を育むためには、たくさんの言葉や体験に触れたり、創造的な活動が重要です。そして子どもが受け入れやすいフィードバックを行うことで、表現力を身につけていくことができます。

実はこの自己表現を育むためのステップは、コミュニケーションスキルの習得や自己肯定感を高めることにもつながります。