【こどもの権利フォーラム 参加報告】

こどもの権利フォーラム 参加報告inアミューズ豊田

磐田市では、こどもの身近な生活の場で「こどもの権利」が守られ笑顔でいられることを願い「磐田市こどもの権利と笑顔約束条例」を制定しました。

静岡県内では3番目の取り組みだそうです。
条例の施行日にあたる5月5日には、アミューズ豊田で「こどもの権利フォーラム」が開催され、私たちプルートも参加しました!!

この日は、こどもの権利について理解を深めることを目的に、
こども家庭庁の審議会委員であり、子どもや若者の地域参画を進める活動をされている土肥潤也先生による講演が行われました。

さらに、有識者の皆さんによるパネルディスカッションもあり、
今の社会や子どもを取り巻く環境の変化について、たくさんの学びをいただきました。

子どもの声を社会へ届けるために

フォーラムの中で特に印象に残ったのが、
「子どもの意見をどのように社会へ届けていくか」についてのお話です。
そのためには、次のようなステップが必要だと学びました。

  • 安心安全な場づくり(安心して意見を言える場づくり)
  • 意見形成に向けた支援(うまく言葉にできない子の声も汲み取る)
  • 意見の実行性。施策への反映
  • 意見を実際の施策に生かすこと
  • 子どもたちにフィードバック
  • 社会全体に発信

このサイクルがさらなる意見反映につながっていきます。

子どもたちの中には、「言ってもどうせ聞いてもらえない」と感じて
意見を言うこと自体を諦めてしまっている子もいます。

しかし、反対に「ちゃんと聞いてもらえた!」という成功体験ができれば、
それは大きな自信や信頼感につながります。
そのような体験の場を、大人がつくっていくことが大切だと強く感じました。

もちろん、すべての意見を実現することは難しい場面もありますが、
「どうしてできないのか」などを丁寧にフィードバックしていくことも、子どもたちの信頼につながる大事なステップになると思います。

子どもも「ひとりの人」としての権利がある

フォーラムでは「子どもの権利条約」についても紹介されました。
この条約は、それまで「大人に守られる存在」とされていた子どもを、「ひとりの人間として権利をもっている」として「権利の主体」と捉える、大きな転換をもたらしました。

しかし、日本がこの条約を批准(条約に対する国家の最終的な確認、同意)したのは1994年、世界で158番目とかなり遅く、「子どもの意見を尊重したら教育現場が混乱するのでは?」という懸念や、「発展途上国向けのもの」との誤解もあったことが影響していたそうです。

プルートが大切にしたいこと

プルートでも、子どもたちの声や気持ちを大切なものとして受け止め、
「聞いてもらえた」、「分かってもらえた」、「自分も意見を言ってもいいんだ」と感じられるような体験を提供していきたいと思っています。

また、自分の権利を知ると同時に、相手にも同じように権利があることを知ってもらうこと。
そのバランスを、日々の関わりの中で子どもたちと一緒に考えていきたいと感じました。
これからも、子どもも大人も、お互いを大切にし合いながら、
安心して意見や気持ちを伝えられるあたたかい場づくりを行っていきます。

🌱6月22日開催!親子で学ぶ人権教室🌱

プルートでは、人権について親子で学べるイベントを開催します!

「わたしとあなたの気持ちを大切に 親子で学ぶ人権教室」をテーマに、「自分を大切にされる感覚」や「相手を大切にすること」を、親子で一緒にワークショップ形式で体験していきます。

身近なふれあいの中で、人権を自然と感じられるような優しい時間です。
ぜひご参加ください♪
◆ 日時  6月22日(日) 13:30~15:00(90分)

◆ 場所  パーソナル学習教室プルート 生活ルーム
磐田市中泉1275‐3 ESフロンティアビル 2階
◆ 講師
ユースフォーヒューマンライツ 横井 郁英さん

◆ 参加対象 小学生親子 15組

◆ 参加費用 ひと家族1000円