ただ努力するだけじゃダメ!記憶を定着させる科学的勉強法

「ただ努力するだけじゃダメ!記憶を定着させる科学的勉強法」   「たくさん勉強しているのに、成果が出ない…」 「繰り返し練習したのに、なかなか覚えられない…」   こんなふうに、一生懸命頑張ったのに思うような成果が得られず、やる気がなくなった経験はありませんか?自分の課題を克服しようと努力するのは素晴らしいことですが、もしその努力が実を結ばないと感じるなら、勉強法を見直すタイミングかもしれません。   よくある勉強法の落とし穴 学校では、たくさんの学習内容が教えられますが、「どう学ぶか」という勉強のやり方自体が教えられることは少ないです。そのため、受験生や社会人になると、どうしても自己流で勉強を続けてしまいがちです。しかし、効果的な方法で学ばないと、記憶の定着率が下がり、学習効率も低くなってしまいます。そこで今回は、科学的に裏付けられた、学んだことを確実に記憶に残すための効果的な勉強法をご紹介します。   まず、実はあまり効果が高くない、よくある勉強法について見ていきましょう。多くの人が「これが勉強だ」と信じている方法の中には、実は気合や根気に頼りすぎて、効率的に知識を吸収しにくいものもあります。そのデメリットを一緒に確認していきましょう。   ①…

子どもの伝える力を育てる!プレゼンスキルを高める方法

子どもの伝える力を育てる!プレゼンスキルを高める方法 磐田市中泉で学童保育型学習塾プルートを運営している塾長の藤田です。 今回は「子どものプレゼンスキル」をテーマに考えていきます。 プレゼンテーションスキルは、現代社会において欠かせない能力の一つになっています。プレゼンテーションというと、お客さんの前で、営業マンが新商品についてアピールする絵をイメージするかもしれません。「小学生にも関係あるの?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。実際には大いに関係あります!! 特に小学生のうちから発表したり、伝えたりする力を育むことで、自分の表現に自信を持ち、社会に出てからも自分の意見を伝えることができるようになるからです。子どもが学んだことを効果的に伝える力を育てるためには、テンプレートの活用とスモールステップの練習が必要です。今回は、伝える力でもあるプレゼンテーションスキルを向上させるためのポイントをご紹介します。  ポイント①:テンプレートを活用する プレゼンをするには、まず話の組み立てが必要になりますよね。発表する機会を作ることの前に大事なのが、話の組み立てです。よくありがちなのが「自分の好きなモノ・コト」をテーマにみんなの前で話してみよう!と言って、とにかく発表する機会を作ってしまうことです。確かに経験を積むことも大切なのですが…。子どもは「好きに話して良いよ」と言われるとテーマにそって話せる子もいれば、どんどんテーマから逸れてしまって、何を話してるか収拾がつかなくなる子もいます。そうなると、聞いている子もよく分からなくなってしまい「〇〇ちゃんの発表は何を伝えたいのか分からなかった」という感想が出てきたりします。そうすると発表した子は「自分の発表はヘタなんだ」と思って、人前で話すことに対して苦手意識を持つことにつながってしまうんです。せっかくの子どもの「話したい」という気持ちを台無しにしてしまいます。 「話したい」、「伝えたい」という気持ちはそのままに、どのように話すかを決めてあげれば、発表もしやすくなります。そんな自分の伝えたいことを分かりやすく伝える魔法のようなテンプレートがあります。 それは「な・な・た・こ」と呼ばれるテンプレートです。「出典:10歳から知っておきたい魔法の伝え方…

子どもに読書の楽しさを伝える3つの方法

子どもに読書の楽しさを伝える3つの方法 磐田市中泉で学童保育型学習塾プルートを運営している塾長の藤田です。  子どもが自然に「本を読むって楽しい!」と思って、進んで本を読んでくれたら、とても嬉しい気持ちになりますね。このように読書の楽しさや良さを知ってもらいたいと考える保護者の方も多いのではないでしょうか? とはいえ、単に「本を読みなさい」だけで、読書に興味を持たせるのは難しいものです。そこで今回は、読書がより身近になり、楽しくなるための3つのポイントについてお伝えします。  ポイント①子どもと…

保護者の関わりがカギ!家庭学習を支えるコミュニケーション

保護者の関わりがカギ!家庭学習を支えるコ…

子どもの学習意欲を高める目標設定のコツ3選

子どもの学習意欲を高める目標設定のコツ3選 磐田市中泉で学童保育型学習塾プルートを運営している塾長の藤田です。今回は「子どもの自信につながる目標設定」について考えていきます。 学習への意欲を高めるために大切なのが「目標設定」です。具体的な目標をしっかりと設定し、実現に向けて行動することで、成果が見えやすくなり、達成感を味わうことができます。反対に「計画してもできなかった」という経験が子どもの中にできてしまうと、「目標を決めても無駄」、「計画なんて意味がない」という気持ちになってしまうかもしれません。一度挫折を味わってしまうと、なかなか前向きな気持ちになれませんよね。 そこで今回は、子どもが「やればできるんだ!」という自信を持てるようになるための目標設定のコツを3つご紹介します。取り入れられるものがあれば、ぜひ試してみてください! ポイント①子ども自身が具体的で現実的な目標を立てる 目標を立てる上で重要なのは、具体的かつ実現可能なものであることです。 「成績を上げたい」や「勉強を頑張る」といった、ざっくりとした目標では、何をどう頑張るのかも漠然としてしまいます。 「次の算数のテストの点数を10点上げる」など、達成したかが明確に分かるように目標を設定します。 …

子どものストレスサインに気付いてる?家庭でできる対応

子どものストレスサインに気付いてる?家庭でできる対応 磐田市中泉で学童保育型学習塾プルートを運営している塾長の藤田です。 今回のテーマは「子どもが出すストレスサインと家庭でできる対応」についてです。 適度なストレスは子どもの成長に欠かせませんが、あまりに大きなストレスは心身にマイナスな影響を与えます。 「現代人はストレスが多すぎる」とよく言いますが、これは子どもも同じです。日常の様々な場面でストレスを感じていることがあります。子どもはそのストレスをうまく言語化できなかったり、発散できなかったりします。小さな心にいっぱいの不安や心配を抱え込んでいることも少なくありません。今回は子どもが出すストレスサインと家庭でできる対応方法をご紹介します。   ストレスの原因は? ストレスの原因は様々です。新学期や引越しなど環境の変化によってストレスを感じることもあれば、学校生活や人間関係、習い事など日々の中で小さなストレスが積み重なって大きなストレスになることもあります。また原因は一つではなく、複数の要素が絡み合ってる場合もあるでしょう。 大人からしたら取るに足りないと思えることも、子どもにとっては大きなストレスの原因になることもあります。 さらに子ども自身がストレスを自覚できていないこともあります。意識的、無意識的かに関わらず、子どもはストレスを感じると、身体症状や行動の変化という形でサインを出します。それは子どもからの助けを求めるサインです。 ストレスサインにはどんなものがあるのでしょうか?   【子どものストレスサイン】   …

大人の関わり方が子どもの未来を変える

大人の関わり方が子どもの未来を変える 磐田市中泉で学童保育型学習塾プルートを運営している塾長の藤田です。 前回の記事では、「静かな学級崩壊」と子どもの無気力について考えました。今回は、子どもたちの「感情」に焦点を当て、保護者や大人がどのように関わるべきかを見ていきます。子どもの感情と向き合うことは、彼らの自己肯定感や成長に大きく影響を与える重要なテーマです。   感情への3つのアプローチ 子どもたちが感情を表に出したとき、大人の関わり方には大きく分けて3つのパターンがあります。 …

現代の子どもが抱える心の問題〜静かな学級崩壊〜

現代の子どもが抱える心の問題〜静かな学級崩壊〜 磐田市中泉で学童保育型学習塾プルートを運営している塾長の藤田です。 日本の教育現場に長く携わってきた中で、子どもたちが抱える問題の変化を感じています。一昔前、学校現場の大きな課題といえば、「校内暴力」や「学級崩壊」でした。「学級崩壊」問題は今でも教員の抱える悩みの一つですが、みなさんにとってそのイメージは、暴れる子どもたち、大声で授業を妨害する様子など、学校の秩序が乱されるものではないでしょうか。 ところが、近年、学級崩壊の形は少し異なる方向へ変わりつつあります。「静かな学級崩壊」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。これは、子どもたちが秩序を乱すのではなく、むしろ無気力や無関心によって、学級の活力そのものが停滞してしまう現象を指します。子どもたちの心が外からは見えにくい形で閉じてしまい、社会とのつながりや学びへの意欲が失われていくのです。 この「静かな学級崩壊」は、不登校児童の増加とも深く関連していると言われています。実際、近年では全国的に不登校が急増しており、子どもたちの心理的な無気力は、家庭や社会、学校の大きな課題となっています。(2024年10月に公開された文部科学省の情報では、小中学校の不登校児童生徒数が過去最多の34万6482人に達し、5年間で約2倍に増加しました)   無気力の背景にある家庭環境の変化 子どもたちの無気力は、彼らを取り巻く環境が大きく影響していると考えられます。かつては「家庭内暴力」が問題視されていた時代がありましたが、最近では「無関心」や「ネグレクト(育児放棄)」が増加しているのが現状です。これは、家庭の中での親子のつながりが薄れつつあることを示しているのではないでしょうか。 さらに、子どもを育てる保護者自身が精神的な悩みを抱えるケースも増えています。特に、うつ病や過労などの影響で、親が子どもと向き合う余裕を失ってしまうことも少なくありません。このような環境が、子どもたちの無気力を助長しているのではないかと考えられます。   学習性無力感とは? 無気力の原因としてよく挙げられるのが「学習性無力感」という心理現象です。これは、心理学者のマーティン・セリグマンによる研究で知られています。セリグマンの実験では、電流を避けられない状況に置かれた犬が、後に電流を避けられる環境になっても、何も行動を起こさずに電流を受け続けるようになったことが確認されました。この現象は、「自分はどうせ何をしても状況を変えられない」という思い込みによって、自発的な行動を起こさなくなる状態を指します。 この学習性無力感は、人間の日常生活でもよく見られます。例えば次のようなケースです: …

地域にある「学習資源」を活用して子どもの可能性を広げよう

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失敗しても大丈夫!!失敗から立ち直る心の育て方

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