勉強が得意な子の伸ばし方

勉強が得意な子の伸ばし方

磐田市中泉で学童保育型学習塾プルートを運営している塾長の藤田です。

「子どもが勉強にどれくらい取り組めているのか」、親として気になるポイントですよね。特に、学校のテストの点数や成績が良ければ安心しがちですが、本当にそれで大丈夫なのかと悩むこともあるかと思います。

勉強が得意な子であっても、「このまま現状に満足していいのか?」「もっと力を伸ばせる方法があるのではないか?」と感じることも多いはずです。

勉強が得意なお子さんは、どの学校にも一定数います。でも、学校で充分活躍できるレベルであれば、それ以上に力を伸ばす必要はないのでしょうか?

どんなお子さんでも、常に成長していくことを意識したいものです。今の状況に満足することは、自己肯定感の高さを示す反面、自分の限界を決めてしまうことにもつながるかもしれません。また、学校の勉強は社会に出るための基礎力であり、それがそのまま社会で求められる力とは限りません。テストの点数が良いことに満足するのではなく、将来の「生きる力」としてもっと幅広く成長していくことが大切です。

今回の記事では、学力が高いお子さんもさらに高みを目指して成長できる環境づくりについてご紹介します。ここでお伝えする内容は、学力に関係なく、どんなお子さんにも適した学習環境を整えるために役立つポイントをまとめています。ぜひ、すべての保護者の皆さまにお読みいただき、参考にしていただければ幸いです。

では、なぜ勉強が得意なお子さんの方が、力を伸ばすのが難しいと言われるのでしょうか?その理由をいくつか挙げてみます。

挑戦する機会が少なくなる

学力が高いお子さんは、日常的に困難な課題に直面する機会が少ないことがあります。周囲の大人が「もうできる」と思ってしまい、あまりチャレンジングな課題を与えない場合があります。また、本人も授業内容をすぐに理解できるため、それ以上学ぶ必要性を感じにくくなることがあります。結果として、学力が停滞し、自己成長が鈍くなってしまうこともあります。挑戦しない環境では、新たな知識やスキルを得る機会が減ってしまいます。

失敗を経験する機会が少ない

勉強が得意なお子さんは成功体験が多く、失敗する経験が少ないことがあります。そのため、失敗に対する耐性が低くなり、新しい挑戦を避けるようになることがあります。失敗を恐れて挑戦しないことが、成長の妨げになってしまうのです。日常的に失敗から学ぶ機会が少ないため、「試行錯誤」や「問題解決力」を発揮するチャンスが減ってしまうこともあります。

周りに成長を促す環境がない

学校の授業は、通常30人程度のクラスで行われます。同じカリキュラムをすべての生徒に向けて進めるため、平均的な学力を基準に授業が構成されています。そのため、学力が高いお子さんにとっては、授業が物足りなく感じられることがあります。「もっと学びたい」と感じても、それに応じる教材や課題が用意されていないこともあり、学習意欲が低下することにつながるかもしれません。

 

このように、すでに学力が高いお子さんでも、さらなる成長を目指すには、適切な学習環境を自ら整えていくことが必要です。では、どのような環境が効果的でしょうか?ここでは、そのポイントをいくつかご紹介します。

 

子どもの力を伸ばす学習環境

  1. 高い目標設定と広範囲な学び

勉強の本質は、課題解決能力を高めることにあります。「自分に足りないものがある」という自覚が、学ぶ意欲を引き出し、それを解決するために勉強へとつながっていきます。この意欲を引き出すには、目標を高く設定し、学習の範囲を広げることが重要です。

難易度の高い教材に取り組むことは、良い目標設定の一環です。本屋でお子さん自身に教材を選ばせると、「これをやってみたい!」という自発的な学習意欲が引き出されます。さらに、漢字検定や英検などの検定試験に挑戦させるのも効果的です。目標と期限が明確に設定されることで、学習計画力も養われます。

また、学力の高いお子さんほど、学校の枠にとらわれず、自分の興味や関心に基づいて学びの幅を広げることが重要です。たとえば、夏休みの自由研究のように、自分が疑問に思ったことを深掘りする経験を通じて、好奇心を伸ばしていくことができます。このような姿勢は、社会に出た際にあらゆる課題に向き合う強い力となり、将来のお子さんを支える武器にもなります。

2. 学んだことをノートにまとめる

学校で学んだことをノートにまとめることで、物事を整理する力や表現力が向上します。まるで解説書を作るような感覚で、自分が理解した内容を他の人に伝えることを想定しながらまとめていくのです。たとえば算数の場合、教科書に載っている説明例を参考にしながら進めると、わかりやすい文章表現が身につきます。

さらに、図解を交えながら説明する方法を習得すれば、自分の考えをより効果的にアウトプットする力が高まります。これは、学んだことをしっかりと自分のものにするための大切なプロセスです。

また、学習したことに関わる情報を本やインターネットで調べて、身近な生活と結びつけて説明できるようになれば、自分の理解を強固なものにするだけでなく、説得力のある説明ができるようになるでしょう。

このように、学んだことをノートにまとめる習慣を身につけることで、整理力や表現力だけでなく、自己理解の深まりも期待できます。

3. 人に説明する

友達や家族など、身近な人に学んだことを説明する経験は、学力向上に大きな効果があります。たとえ問題が解けたとしても、それを言葉にして他人に伝えることは思った以上に難しく、自分の理解が不十分であることに気づくこともあります。特に勉強が苦手な子に教える場合、自分がわかっていても簡単な言葉で説明しなければ伝わらず、相手を意識したコミュニケーション力が試される場面が増えます。

また、大人が説明を聞いてあげる場合、質問を投げかけることでお子さんの思考を深めるサポートができます。「どうしてそうなるの?」といった問いかけをすることで、考え方を整理し、より深い理解へと導けるでしょう。

4.問題づくりに挑戦する

学んだ内容の問題が解けるようになったら、自分で問題を作ってみることもおすすめです。最初は「何の勉強になるんだろう?」と思うかもしれませんが、この経験が受験勉強にもつながるのです。受験では、志望校によって出題される問題の傾向が異なり、それぞれの学校が求めることに合わせた対策が必要になります。問題には出題者の意図が隠されており、受験ではその意図を読み解くことが重要なスキルです。

自分で問題を作る経験を通じて、出題者がどんなことを考えているのかを知ることができれば、将来的に受験対策にも役立ちます。さらに、問題づくりは学んだ内容の要点を整理する良い機会でもあります。大事な部分をしっかり抑えるためにも、ぜひ挑戦してみてください。

このように、説明することや問題を作ることを通じて、子どもの理解力やコミュニケーション力をさらに伸ばしていける環境を整えることができます。

このように環境を工夫することで、どんなお子さんでも今以上の成長に導くことができます。

勉強が得意なお子さんにとっても、さらなる成長を促すためには適切な学習環境が必要です。テストの点数や成績だけに満足するのではなく、常に挑戦し続ける環境を整えることが重要です。どんな学習環境がお子さんの成長を促すか、ぜひ考えてみてください。

プルートの学習環境

パーソナル学習教室では、お子さんの様々な実態に答えられるよう柔軟な学習プログラムと環境を用意しています。学習プログラムはお子さんの理解度に応じて、学習範囲を決定するため、学年を遡って学び直しをしたり、より発展的な学習に進んだりすることができます。また、1人で集中するための部屋や、友達と協働的に学び合える部屋など、様々な学習形態を取れるような教室環境になっています。

教室の見学や授業体験と共にお子様の学習についてご相談にも乗っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。